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米シンクタンク専門家 日本防衛白書を解析

2012年08月06日

 【新唐人2012年8月6日付ニュース】日本政府が7月31に発表した2012年版防衛白書は、発表と共に話題となっています。白書では中国の軍事拡張に懸念を示し、共産党指導部と解放軍の関係の変化に初めて言及しました。米シンクタンク専門家の見方を伺いました。

 
日本の2012年版防衛白書では、“中国共産党指導部と軍の関係が複雑化している”と記し、“日本にとって危機管理上の問題として注視する必要性がある”と指摘しました。
 
米シンクタンクの専門家は、これはアジア諸国の共通の懸念事項でもあると述べます。
 
国際戦略研究センター Michael Green氏
「懸念されているのは中共外交部や政治局常務委員らが軍の全てを把握しているかです、実際の操作においては、軍が南シナ海や東シナ海やサイバースペースでやっている事等、彼らが指示した可能性もあるでしょうが、完全には把握していないと思います。一部の中共海軍と海事部門が取っている行動は非常に侵略性があり、危険です」
 
白書はまた、中国の国防費は24年間で30倍に急増したと強調し、軍事の透明性の欠如を指摘しました。一方、専門家は中国軍には多くの弱点があり、アメリカと比べた場合、全く相手にならないと指摘します。
 
国際戦略研究センター Michael Green氏
「軍事の角度から言うと中共は大きな挑戦に直面しています。軍内部の腐敗は普遍的で、我々のような高度な聨合作戦の経験も持っていません。彼らは頼れる同盟もありません。パキスタンも北朝鮮も頼れません。一方 米国は強大な同盟国を世界中に持っています」
 
近年、中国は東シナ海と南シナ海の領有権をめぐり、日本を含む周辺諸国と摩擦が耐えません。一方、これをきっかけに周辺諸国は次々アメリカに援助を求めています。
 
国際戦略研究センター David Berteau氏
「中共の行為は米国に介入するチャンスを与え、周辺諸国も米国の介入を望んでいます。よって自ずと中共の戦略と相反する結果になりました。中共は地域内で同盟が結成され、中国に反対するのを防ぎたかったのです」
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)
 
 

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